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フィリピン留学のデメリット

最近、フィリピン留学が活況です。数年前までは考えられなかったことですが、かなりの数の日本人留学生がフィリピンで英語の語学留学をしています。当センターでも、4年程前にフィリピン留学の紹介を始めようかと思い、セブの語学学校10校ほど視察に行ったことがあります。視察そのものは大変興味深かったものの、いくつかの理由により、フィリピン留学を当センターで手配するのはよそう、という結果になりました。勿論、フィリピン留学のいい点(安い留学費用、マンツーマンスタイル)はありますが、デメリットやリスクのほうが大きいと判断したわけです。フィリピン留学のメリットは、紹介している留学エージェントのホームページに任せるとして、ここでは、フィリピン留学を勧めない理由、フィリピン留学のデメリットを書いていきたいと思います。

1.留学生は韓国人と日本人ばかり

元々、フィリピン語学留学を開拓したのは、韓国の留学エージェントです。韓国は日本よりかなり英語教育に国を挙げて力を入れており、ほとんどの大学生が語学留学を経験しています。しかし、韓国は日本より豊かな国ではないので、全ての方が欧米へ留学できる余裕があるわけではありません。そこで、英語が公用語として使われているフィリピンの安い労働力を使って、韓国人学生向けにマンツーマンの語学学校が多く作られてきました。そういう経緯がありますので、フィリピンにある多くの語学学校は韓国人の経営で、ほとんどの留学生が韓国人という状況です。最近は、日本人経営の語学学校も出てきており、日本人学生も多くなってきています。しかし、基本的には、留学生は韓国人か日本人がほとんどという事になっています。
フィリピン留学では、寮での滞在が基本となっており、食事は韓国食というのがメインです。辛い韓国料理が苦手な人には、食事の面でかなり苦労することになるようです。
日本人や韓国人で固まって行動するので、授業以外は母国語を話してしまいますし、現地の人や様々なバックグラウンドを持った多くの国の出身の留学生と交流することにより国際感覚を身に付けるということはあまり期待できません。

2.フィリピン人の英語は独特の訛りがある

いくら公用語が英語とフィリピン語(タガログ語)であると言っても、アメリカ人やイギリス人のように英語が流暢に話せるわけではありませんし、正しい英語を流暢に話すフィリピン人はあまり多くありません。フィリピンの語学学校で教師をしている方は、ほとんどが、大学卒の若い女性で英文学や英語を学んだ方ばかりです。一般のフィリピン人よりは英語は上手ですが、それでもどうしても英語に訛りがありますし、たまに文法的な間違いがあったり、英語の使い方が拙い場合があります。また、英語講師の中でもその英語力にかなりの差があり、訛りが強かったり、文法的な説明がうまくできない講師もいます。いくら、学校で英語を学んだとしても、生活では現地語を使う方がほとんどですので、話す英語はどうしても教科書どおりの英語になってしまいます。くだけた英語の口語表現を使う事は殆どありません。そういった意味では、本場の英語というのには程遠く、フィリピン人講師による基礎英語という感じだと思います。

3.フィリピンの治安はかなり悪い

フィリピン全土に密造銃がかなりの数出回っており、銃を使った犯罪が多いのが特徴です。また、人口に対する殺人件数も日本の10倍以上、在フィリピン日本人を対象とした殺人に限ると、日本国内の50倍以上にも上ります。また、日本人がお金を持っており、高価なiPhoneや時計や宝飾品、多額の現金を持ち歩くこともよく知られていますので、日本人をターゲットとした強盗、ゆすりも多発しています。また、身代金を目的とした誘拐も数多く発表されています。日本人は英語ができないし、暴漢に襲われてもおとなしい性格、あまり表沙汰にしたくない事件では警察にも届けない傾向もあり、犯罪者の恰好のターゲットとなっています。フィリピンに留学する多くの学生が、何らかの犯罪に巻き込まれているというのが本当の実情です。日本と同じ感覚で生活すれば必ず何かあると言ってもいいと思います。もし、あなたがフィリピンで強盗にあった場合には、抵抗せずに、速やかに持っている金品をすべて渡すことが最善の策です。抵抗したり、ほんのわずかなお金しか渡さないと、逆上されて銃で撃たれる可能性が高くなります。
セブは比較的安全だから大丈夫と言う留学エージェントもあるそうですが、どうしてもそう思えません。私が、現地を視察して驚いたことは、貧民街が多くあることと、ストリートチルドレンが多くいたことです。どうしてもそのような貧しい国に行くと、治安も悪くなりますし、お金を持った日本人が狙われるのは必然です。

セブで有名な大規模ショッピングモールに入館するときには、空港にあるような金属探知機で所持品を調べられますし、各テナントには、1,2名の警備員が配置されています。
また、銀行の入り口には、銃を構えた警備員が睨みを利かせていますし、現金輸送車は写真のような装甲車のような車です。
タクシーのぼったくりは良くあることですし、私も被害に合いました。私が宿泊していたのは、セブでは有名なリゾートホテルでしたが、敷地内に許可なく現地の方が入ることはできないほどのセキュリティが施されており、タクシーがホテル敷地内に入るときには、入り口のゲートで運転免許書を預けて、タクシーの車内を訓練されたシェパード犬に危険物がないか嗅がせるくらいの徹底ぶりでした。ホテルのドアマンがタクシーのドライバーの名前を書いたメモを渡してくれ「何か問題があったら連絡してくれ」と言うほどです。

このように、治安の悪い国なので、ホームステイは考えられないし、ほぼすべての語学学校では、学校敷地内の寮で生活することになります。学校は高い塀で囲まれており、警備員が巡回しているので、学校内で生活するには問題ないかもしれません。しかし、それでは、留学している意味がない気がします。

4.危険な風土病と自然災害

フィリピンには、その劣悪な衛生状態により、様々な感染病や風土病があると言われています。特にレストラン等で出される飲み物や氷には注意が必要です。細菌性赤痢、A型肝炎、B型肝炎、食中毒、膀胱炎や原因不明の体調不良になるケースがあります。フィリピン留学する方、A型肝炎やB型肝炎の予防接種を受けることをお勧めします。
2014年夏、東京でもデング熱が70年ぶりに日本国内で感染され、160名ものデング熱感染者がでて大きな騒ぎとなりました。同じ2014年のフィリピンのデング熱感染者は10万人以上、感染による死亡者は約400名と桁違いの数字です。また、狂犬病を持った野良犬が街中を徘徊していますので、日本と同じような感覚で犬を触ろうとすると命取りになります。フィリピンでは年間約250名もの市民が狂犬病により命を落としています。世界一、衛生環境のよい日本ではあまり知られていませんが、狂犬病にかかった犬にかまれると、ほぼ100%命を落とす非常に怖い病気です。
また、フィリピンは地震や津波、強大な台風や洪水も頻発しており、その被災の大きさ故、日本でも時々ニュースで見ることがあります。例えば2013年の台風30号での死亡者は6,200人以上、行方不明者1,700人以上、負傷者28,000人以上もの被害をもたらせています。フィリピンは熱帯雨林気候に属しており、毎年20ほどの台風が近海で発生し、そのほとんどが上陸しています。また、環太平洋火山帯に位置しているので、地震や噴火も多く観測されています。その厳しい自然環境に晒されている割に、安全対策が貧弱ゆえ、多くの犠牲者を生んでいます。

5.思ったほど安くない?

フィリピン留学は欧米の語学留学と比較すると確かに安いです。しかし、前述のデメリットを超えるほど安いのでしょうか?ちょっと検証していきます。
以下は、フィリピンの標準的な1か月の語学留学の費用です。

留学期間1ヵ月
留学の準備にかかる費用
往復航空券(燃油費など含む) 5~8万円
海外傷害保険 1~2万円
学生ビザ申請費用 0
留学中にかかる費用
授業料(個人レッスン週15時間、グループレッスン週15時間) 10万円
教材費 1,000円
寮費(※一人部屋、1日3食) 12万円
入学金 15,000円
SSP(特別就学許可証)の申請料 18,000円
水道、光熱費 5,000円
お小遣い(交際費、買い物、電話代等) 2~3万円
留学費用 34~39万円

※ 1ペソ=3円で計算

※上記の計算では、寮を1人部屋にしましたが、一番多い2人部屋だと5万円ほど安くなります。 英語圏の欧米各国の留学費用と比較してみるとフィリピン留学がどの程度、イギリスやニュージーランド等と比べて安いか理解できます。ニュージーランドは1か月の留学費用が27~45万円ですので、さほど変わりません。これは、レッスンスタイルが個人レッスンで授業が1週間あたりみっちりあるということを考慮すれば安くなるという感じです。一方、ニュージーランドですと、学校以外でもホームステイや現地の人との交流を通じて英語を学べますが、フィリピンでは、学校以外での英語上達の機会は期待できません。そこをどう考えるかだと思います。

6.劣悪なインターネット環境や遊びの誘惑

インターネットには繋がらないことも多いですし(停電も多い)、繋がってもかなり通信速度が遅いです。日本の快適なネット環境に慣れている方にとってはかなりストレスになります。
セブ島は、観光地でもありますので、シュノーケリングやダイビングなど様々なレジャーが安くできます。また、周りに繁華街もありますので、外食や飲みに行っても安く楽しめます。学校では、同国籍の生徒と仲良くなるので、そのまま街へ繰り出すという誘惑も多くなります。暖かいリゾート地で楽しく過ごせるので勉強が疎かになる方もいます。

以上の理由により、当センターでは、フィリピン留学は代行しておりません。自分の身内に推薦できない国への留学を進んで代行することはできない、というのが当センターの考えです。留学は語学力習得だけではなく、海外生活を通じて、色んな考え方を学んだり、国際的な視野をつけることも大きな目的だと思います。その点、フィリピン留学はどうかと思うところです。フィリピン留学をお勧めできるとすれば、短期集中かつマンツーマンで安く留学したい男性で、遊びの誘惑に負けない意志を持った方だと思います。

当センターでは、留学を実現された方々から、留学先の近況や帰国報告のお手紙をよく頂きます。それを読むたびにこの仕事をしていて本当に良かったと思います。 まずは、当センターのカウンセリングを受けてみてください。 ご質問・お問合せやカウンセリング予約は無料カウンセリングフォーム 又はお電話(03-5937-1724) にてお問合せください。 これがあなたの留学実現に向けての第一歩です。

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