カナダの留学体験談

留学の目的とカレッジを選んだ理由

新卒で働き始めてすぐの頃から、会社を辞めて転職したい・もう一度海外で暮らしてみたいという思いを持って生活していました。それらの実現に向けて本格的に動いていく中で、どうせ海外に行くなら次の転職に繋がるものを残したい、と思い、元々興味のあった貿易の国際的な資格が取得できるカレッジへの留学を決めました。 また、カレッジだとアカデミック期間中もアルバイトをして生計を立てられる、現地企業で有給インターンシップができるというのも魅力的でした。

カレッジの勉強について

私は半年座学、半年Co-op（インターン）の国際貿易コースで、計約1年留学しました。生徒の出身は、南米、アジア、ヨーロッパなど様々で、将来的にはカナダに永住したい、現地の大学に入りたいなど、みんな色々な目的を持ってカナダに来ていました。 授業は国際貿易以外にも、マーケティングや簿記、数学、ビジネスコミュニケーションなど、ビジネスに関する幅広い分野が必須科目として展開されます。また、国際貿易コースの生徒は、アカデミック期間終了後には北米で広く認知されているFITT（国際貿易トレーニングフォーラム）のテストを受け、決められた科目と点数をパスすればCertificateもしくはDiplomaの資格を貰えます。

Co-op（有給インターンシップ）について

Co-opについては一番頭を悩ませる部分でした。学校側でCo-opの探し方や説明会、ジョブインタビューの練習など行ってくれますが、基本的には自分達で仕事を探し、面接を突破しなければなりません。特にCo-opは自分達がカレッジで勉強した学問に関するものでないとCo-opとして学校側から認められないのと、私達自身が英語ネイティブではない留学生であったのでそもそも企業側の受入の間口が狭く、友人含めCo-op探しはみんな苦労している様子でした。 履歴書を出して面接に赴くというカナダ人と同じスタイルではCo-op先は決まらないなと思った私は、とにかく積極的に現地のビジネス交流会などに参加し、現地での面識を広げました。そして最終的に、交流会を通じて知り合った方が起業した現地のスタートアップ企業に、インターン生として無事雇用していただくことができました。

Co-op中は平日5日8時間ほど、ダウンタウンのシェアオフィスに出勤し働いていました。スタートアップで従業員数も少ないため任される仕事の幅は広かったのですが、それまでの社会人経験とカナダで勉強したことを活かして、主にマーケティング業務やカスタマー・リレーションシップ・マネジメントを私は担当していました。 それまで英語と無縁の仕事をしてきた私にとっては、カナダ人の同僚や海外のオフィスなどすべてが新鮮そのものでした。また、英語でビジネスメールを書くなどしてこなかったため、当初は同僚などとミスコミュニケーションもありましたが、それでもその環境に身を置けることが嬉しく、楽しみながら仕事をしていたことを覚えています。

Co-op探しの最中は、あまりに手探りで「仕事見つかるのかな？」と不安に思う時期もありました。ですが、カナダは日本と違い知人の紹介やツテで仕事に就くというのは一般的ですので、もしCo-opやカナダでの仕事探しで悩んでいるという方は、まず知人を頼ってみるのも手だと思います。

最後に

大学時代含め人生で2回目の海外留学だったのですが、やはりいつ行っても海外で暮らすというのは人生に大きな変化をもたらすものです。特に今回は会社を辞めての留学だったので、何か結果を残さなきゃ、と当時は常に思っていました。それによって自分でも驚くほど積極的に行動を起こすことができ、結果として目的を果たし、良い形で留学生活を終えられたなと感じています。留学終了間際には、雇用して頂いていた会社から引続き働かないかというオファーを頂き、日本へ帰国はしたものの現在もリモートで継続して働いています。 留学終了直前にはパンデミックが始まるなど苦労も多かったのですが、今後の働き方含め、良い意味で自分の人生が大きく変わったと思う有意義なカナダ生活でした。