ページTOPへ

海外留学ならエイブルスタディ 長期語学留学は代行手数料無料

エイブルスタディ

tel03-5937-1721
留学のイロハ、学校情報、お得なキャンペーンなどを掲載 海外留学に役立つブログ
記事RSS コメントRSS

アメリカで不法滞在や不法就労で捕まると、逮捕される?それとも強制送還?


アメリカは世界で最も多くの不法滞在者および不法就労者を抱えています。驚くことに、不法滞在者の数は1000万人以上にも上るといわれ、これは東京都の人口と同じくらいの数です。

共和党の大統領候補者であるドナルド・トランプ氏が、「これ以上の不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの国境に壁を作る」と声高に叫ぶのも、背景にはこのような国内の不法滞在者の問題があるからです。

 

ご存じのように、アメリカは世界最大の経済大国であり、アメリカで働きたいと切望する外国人は膨大な数にのぼります。外国人がアメリカで働くには、労働ビザや永住権を取得するしかないのですが、これらの取得が非常に困難です。また、カナダやオーストラリア、イギリスなど多くの国では、日本とワーキングホリデー協定を締結しており、2国間の若者が相互に短期間働けるという仕組みがあるのですが、アメリカはどの国ともワーキングホリデー協定を締結していません。さらに、学生ビザでは、原則アルバイトもできません(大学留学生がキャンパス内でちょっとしたアルバイトをするのはOK)。

 

アメリカに滞在したり、就労するのであれば、合法的なビザを持たないといけません。しかし、そのハードルが困難であればあるほど、不法な方法で滞在したり、就労したりする人も出てきます。

 

実際のところ、私がアメリカの大学院で留学していたときにも、周りの多くの留学生はアルバイトをしていました。例えば、日本人留学生が、大学のそばにある日本料理屋さんでウェイターをしていたり、インド人留学生が、スーパーや飲食店などで働いていました。私の通う大学院は田舎でしたので、あまり移民局の目も届かずに、捕まった留学生もいませんでした。しかし、ロサンゼルスの大学に留学していた私の友人の友人は、大学4年生のときに、飲食店でアルバイトしているところを摘発され、日本に強制送還されてしまいました。その後、何年間もアメリカに入国できなくなり、せっかく4年間通った大学も退学しないといけない最悪の事態になったそうです。

 

NYで学生ビザを保持して格安学校に通いながら、日本人向けのヘアーサロンで不法に働く美容師さんも移民局から常に監視の目を向けられています。NYで語学留学するために学生ビザを申請しても美容師さんだと学生ビザの取得が困難ということも言われています。それだけ、多くの日本人の美容師さんが不法就労者として現地で捕まっているということだと思います。

 

移民局は、必死に不法移民者や不法就労者を摘発しています。2016年4月には、驚きのニュースが発表されました。

 

“New Jersey University Was Fake, but Visa Fraud Arrests Are Real”

偽の大学

アメリカの国家安全保障省の下部組織であるImmigration and Customs Enforcement(移民局のようなもの)が、2013年9月から2016年3月まで、存在しない架空のUniversity of Northern New Jerseyという名の4年生大学をでっちあげ、それをおとりに使って、不法に学生ビザや就労ビザの取得を斡旋する悪徳ブローカー21名を逮捕したというのです。移民局の2年半の長期にわたるおとり捜査のために、立派な大学のホームぺージも作られ、大学の紹介や学部、コースの概要、学費や生活費に至る細かい情報まで、実在する大学と同じように作り込まれていました。この2年半で、不法にお金で学生ビザを取得した留学生は1076人もいたそうです。その一部は、偽の卒業証明書と成績証明書を使って現地で就職していたとのことです。彼らは全員、母国へ強制送還され、一定期間アメリカに再入国もできなくなります。しかしながら、アメリカという国は、本当にやることがダイナミックですね。日本ではこんな芸当絶対できません。

 

アメリカに住んでみると、こういった不法なやり方は耳に入ってきます。今回取り上げませんでしたが、未成年の飲酒やドラッグパーティなどもよくあることです。しかし、善良な留学生の皆さんは、決して甘い誘いに乗らないように肝に銘じてください。ちょっと興味範囲で…もダメです!アメリカ人は捕まっても強制送還などありませんが、留学生は、即刻退学、イコール強制送還です。悪質な場合には、刑務所行きもあり得ます。そうなると、留学どころではなくなります。ご自分の人生も台無しですし、今まで育ててくれたご両親も裏切ることになります。そうならないように、“本当に”気を付けてください。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA