Parsons School of Design（パーソンズ・スクール・オブ・デザイン）は、1896年に創立された世界でもファッション分野では世界でもトップ３に入る名門大学です。世界的に著名なアーティストを多く輩出しており、ダナ・キャラン（Donna Karan）、トム・フォード（Tom Ford）、マーク・ジェイコブス（Marc Jacobs） アナ・スイ（Anna Sui）、ピーター・スペリオプロス（Peter Speliopoulos）、アンドレ・ウォーカー（Andre Walker）、タケコシ・ナオ（Nao Takekoshi)、ノーマン・ロックウェル（Norman Rockwell)などがパーソンズを卒業しています。
パーソンズの大学課程や大学院課程に入学するには、非常に高い入学基準（TOEFL、過去の成績証明書、ポートフォリオ、推薦状など）が必要となり、授業料も年間4万ドル以上かかります。パーソンズに留学してファッションデザインやインテリアデザインを勉強したい方が多くいらっしゃいますが、この高い入学基準や授業料により断念せざるを得ないことがほとんどでありますし、大学課程でしたら卒業まで４年間もの期間がかかりますのでパーソンズへの留学を実現するのは困難かと思います。
しかし、パーソンズには、社会人をメインの対象としたContinuing Education（継続教育）というカテゴリーのプログラムが多数あり、入学条件なしで、安く、短期間で興味のあるコースだけを受講することが可能です。その中で、サーティフィケートコースは、関連分野の決まったコースを複数受講することによって大学から修了証書（サーティフィケート）を取得できるプログラムです。スキルを証明できるということでその後の就職活動に活かすこともでき、人気のプログラムとなっています。
サーティフィケートコースは複数あり、オンラインで受講することも可能です。受講期間はコースにより異なりますが、ほとんどは半年～2年間となっています。２年内に修了しないとサーティフィケートは授与されませんのでご注意ください。また授業料ですが、1コースあたり2018年では$776-$796なので、8コース受講が必要なプログラムだと合計約6,000ドル程度となります。
日本の大学でも、期間限定で夜間に社会人を対象としたコースを開講していることがありますが、アメリカの大学では、常時、多数のコースを社会人向けに開講しています。パーソンズは世界的にも有名なアート系大学ですので、日本を含む多くの国から留学されたい方がこのサーティフィケートコースを受講しています。残念ながら、パーソンズのサーティフィケートコースはパートタイムでしか受講できませんので、学生ビザを取得することができません。長期間受講されたい方は、他の学校（例えば語学学校など）でフルタイムのコースを受講することによって学生ビザを保持する必要があります。
いくら入学条件がない、といっても授業を理解するための最低限の英語力は必要ですので、英語力に不安がある方は、まずはニューヨークの語学学校に留学し、英語力に自信がついたら現地でパーソンズのサーティフィケートコースに申し込むという形をとるのが宜しいかと思います。
