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高校留学に利用できる奨学金 ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)


現実問題として、留学するには大きなお金が必要です。いくら留学したい意欲があっても、英語力があっても、お金がないとどうにもならないのが現実です。短期語学留学であれば、自分で稼いだお金で行くことも可能ですが、長期にわたる大学留学や大学院留学となると自己資金で賄うことはほぼ不可能でしょう。ご家庭が裕福な家庭であれば親の援助を得ることもできますが、普通の一般家庭で海外への大学留学はあきらめざるを得ないといったところでしょう。

 

以前のブログ「奨学金で留学できる?」では、「給付型」で返済しなくてよいフルブライト奨学金や「貸与型」奨学金である日本学生支援機構の奨学金をご紹介いたしました。「留学で利用できる奨学金」では、奨学金を返済する必要がない「給付型奨学金」をメインにご紹介しています。こちらをご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、給付型の多くの奨学金は、海外の大学院に留学する日本人に授業料や生活費を支給しており、大学留学を目的とした奨学金はあまり多くありません。給付型の奨学金では、非常に成績優秀な大学院生や研究者を対象としていることが多く、その奨学金を獲得するには非常に高いハードルがあると言わざるを得ない状況です。

語学留学を目的とした奨学金であれば、返済不要な給付型はほとんどなく、日本学生支援機構の貸与型奨学金(教育ローン)を始めとし、多くの金融機関の教育ローンを利用するしかありません。但し、埼玉県・クイーンズランド州スカラシップ〈短期英語留学プログラム〉のように、地方自治体が主催する奨学金では、高校生など若年層を対象としたプログラムもありますので、お住まいの地方自治体にお問い合わせしていただければと思います。

 

では、高校生の正規留学(語学留学ではなく、正規の高校に卒業を目的とした留学)では、奨学金はあるのでしょうか?奨学金のほとんどが大学院留学向けであり、大学留学でさえ少なくなり、語学留学では、貸与型か地方自治体主催の奨学金くらいしかない中、非常にめずらしいのですが、高校の正規留学向けに「ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)奨学金」というものがあります。

ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)は、1962年にイギリスにて設立され、世界各国から選抜・派遣された生徒(日本の場合は高校生)を中等教育期間終了前の2年間受け入れ、国際感覚豊かな人材を育成することを使命としています。我が国でも、1972年に経団連の支援を受け、「UWC日本国内委員会」が設立されました。日本での奨学金はUWCの理念に賛同する経団連会員企業56社及び個人による寄付金により成り立っています。

 

ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)は、イギリス、カナダ、アルメニア、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、インド、オランダ、ドイツ、中国、コスタリカ等にカレッジ(高校)が12校あり、国際バカロレア(大学進学前の2年間実施される教育課程であるInternational Baccalaureate=IB)のカリキュラムにのっとっており、各国から招聘された優秀な教師陣が授業を行っています。生徒たちはこのIBのディプロマを取得すべく、勉学に励んでいます。日本をはじめ、世界の多くの大学でIBディプロマを入学資格として認めており、京都大学、国際基督教大学、慶應義塾大学、上智大学などでは、IBディプロマの取得者もしくは海外留学2年以上の生徒に対し、帰国子女特別選抜制度を設けています。

ちなみに、2016年から山本りん氏(UWC卒業生)が設立したインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢がUWC加盟校となり、日本初のUWC校となっています。

 

この奨学金に応募する時期は、高校1年次であり、合格後に留学する時期は、2年次の夏となります。留学期間は2年間なので、日本に帰国して大学進学となると秋入学ができたとして半年、次年度の4月に入学となると1年間大学進学が遅れることとなります。しかしながら、卒業生の進学先の大学を見てみますと、国内だと東京大学、京都大学、一橋大学、筑波大学、慶応大学、早稲田大学、上智大学が多く、海外の大学だとブラウン大学、プリンストン大学、イェール大学といったアイビーリーグやケンブリッジ大学、シカゴ大学、UCLAなど世界のトップ校が多い実績があります。

 

 

1. 応募資格
◆2019 年度UWC奨学生応募資格
(1) 日本国籍保有者または日本に永住権をもつ者であること。
(2) 4月に新学期が始まる学校に在籍している場合、2018 年9月時点で、高等学校もしくはこれに準ずる学校の第1学年に在籍しており、かつ一次選考受験時に同じ学年に在籍していること。
(3) 9月に新学期が始まる学校に在籍している場合、2018 年9月時点で、国際バカロレア・ディプロマ課程の始まる前の学年(例:米国…Grade10)に在籍しており、かつ一次選考受験時に同じ学年に在籍していること。

(4) 派遣年(2019 年)の8月1日時点で、原則、満 16 歳に達すること。
(5) 応募にあたり、在籍している高校等の学校長から受験承諾をもらい、書面提出できること。

 

2. 募集人数 21 名

 

3. 派遣期間 2019 年夏(7月下旬~9月上旬)から約2年間

 

4. 奨学金
(1) 奨学金について
4種類が派遣枠ごとに設定されています。
a. 日本協会特別支援奨学金(100%奨学金)
人柄、学業成績に優れ、かつ経済的理由から留学費用を支払うことが困難と思
われる家庭の生徒を対象に日本協会が支給する奨学金。
b. 日本協会奨学金
日本協会が支給する奨学金。派遣枠ごとにあらかじめ決められた額(日本円)
を支給します。
c. カレッジ奨学金
世界各地のカレッジが独自に給付する奨学金。派遣が決まった生徒について、
各カレッジが各家庭の経済的負担能力を審査し、具体的な支給額を決定して、
現地通貨で支給します(ニードベース方式)。
d. 日本協会奨学金+カレッジ奨学金
日本協会による奨学金(固定額)と、カレッジが独自に給付する奨学金(ニー
ドベース)を併給します。

(2) 奨学金の範囲
① 対象となる範囲
授業料(教科書代を含む)、寮費(食費を含む)

② 対象とならない範囲
自宅~カレッジ間の往復渡航費、事務費の一部負担金(30 万円)、ビザ取得費用、予防接種費用、保険、デポジット、小遣い、休暇中の生活費等

 

詳しい募集要項はuwc-applicationをご覧ください。

 

多感な時期の2年間を海外の高校で、世界各国から集まった優秀な学生と一緒に切磋琢磨しながら勉強やボランティア活動に勤しむことは、人間的にも大きく成長しますし、その後の進路にもプラスに影響することでしょう。もし、高校留学に興味がありましたら、是非、ご検討しては如何でしょう。

 

UWCの奨学金受給者は、成績優秀かつ英語も流暢でかなりの高倍率となっております。もし、東京都内の公立高校に通っているのであれば、「次世代リーダー育成道場」の1年間の留学もお勧めです。他には高校生の交換留学を推進していることで有名なAFSにも奨学金制度があります。

 

 

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