2002年に留学のお仕事を始めたので、もうかれこれ18年ほど留学業界に携わっています。この間には、いろんなことがありました。2003年には中国を中心にSARS(重症急性呼吸器症候群)のアウトブレイクがあり、カナダなどにも伝染したということで留学を取りやめる方もいらっしゃいました。2008年にはリーマンショック、2011年3月11日には東日本大震災があり、留学の変更を余儀なくされた方も多くいらっしゃいました。
留学業界での出来事としては、2008年に留学仲介大手の「ゲートウェイ21」、2010年には準大手の「サクシーオ」が倒産し、ゲートウェイ21では約2300人、サクシーオでは約400人の留学申込者の支払い済みの授業料やホームステイ代が戻ってこないという状況になり、社会問題となりました。英会話業界では、2007年にNOVA、2010年にジオスが倒産しており、リーマンショックの前後にはかなり大手の会社が倒産してしまいました。最近では、投資家から資金を集め、派手な広告や宣伝文句で留学を斡旋している新規の会社も目立ってきており、そんなやり方で大丈夫なのかと懸念しています。(当センターは、小規模ゆえ、創業以来無借金経営を続けていますので、お陰様で安定して運営を続けております)
この20年の間で、日本の少子化はますます顕著になり、家計所得も減少し、海外の物価は毎年着実に上昇しているので、感覚的には20年前の留学費用と比較すると、現在の留学費用は2倍になっていると思います。また、若者に見られる”内向き志向”という傾向もあり、日本人の留学生は減少しております。留学費用を捻出する学生本人や親御さんは大変な思いをして留学を決心していることかと思います。
20年という歳月を考えると、国の豊かさや社会情勢も変わりますし、倒産してなくなる会社もたくさんあります。海外にある語学学校も同じように、倒産したり、清算したり、他の学校に吸収合併されたり、法律違反を犯して閉鎖されたして、なくなった学校はたくさんあります。幸いにして、当センターのお客様の中で、留学中に在学中の学校が倒産してなくなったという方はいらっしゃいませんでしたが、その危険性はどの学校でもあります。最近では、ニューヨークにある老舗の(格安)語学学校のAMERICAN LANGUAGE COMMUNICATION CENTER(ALCC )が突然倒産しました。
VISA-DEPENDENT STUDENTS STRANDED BY CLOSURE OF ENGLISH-LANGUAGE SCHOOL
では、ご自分が留学中に語学学校が倒産してしまった場合には、どうすればいいのでしょうか?
大手の語学学校の一つのキャンパスが閉鎖する場合には、同じ語学学校の他のキャンパスへの移動や返金が可能です。また、他の語学学校から買収された場合にも、通常はそのまま通うことができます(まれに他のキャンパスに移動するか、返金手続きとなります)。
キャンパスの閉鎖や、買収ではなく、学校自体が倒産した場合が問題になってきます。国によっては、政府が補償してくれる場合もありますし、地域の語学学校協会が無償にて同協会の加盟校への転校手続きをとってくれる場合もあります。国によって、対応が異なりますので、国別にみていきましょう。
【アメリカ】
【カナダ】
【イギリス】
【アイルランド】
【オーストラリア】
【ニュージーランド】
【その他】
ご参考までに以下になくなってしまった語学学校を列挙いたします。
【語学学校】
【専門学校】