アメリカ高校留学の種類と費用
最近は、海外留学の低年齢化が顕著になってきており、高校留学の件数が増えています。今回は、アメリカへの高校留学でどんなものがあるか、留学費用はどれくらいかかり、入学条件はどんなものかをお話ししたいと思います。
アメリカへの高校留学では、公立高校への留学と私立高校への留学の2つに大別されます。アメリカの学生ビザの規則により、公立高校への留学期間は原則1年までと決まっています。一方、私立高校の場合には、高校卒業まで留学する事が可能です。但し、私立高校の授業料は高校にもよりますが、1年間の授業料と生活費の合計が非常に高額ですので、高校を卒業するために3年間留学するとなると大変な金額になってしまいます。
次に、滞在方法ですが、ホームステイと学生寮の2つのタイプがあり、ホームステイについてはホストファミリーが無償で受けいれてくれるボランティアホームステイとホームステイ費用が請求されるペイドホームステイがあります。ちなみに、学生寮は私立高校にしかなく、公立高校はすべてホームステイでの滞在になります。
また、留学先の都市や高校を選べるか、入学条件となる英語力や日本の学校での成績などもタイプ別や学校により異なります。
当センターで手配しています高校留学プログラムをタイプ別にまとめると以下の表のようになります。
留学期間 | 地域・学校の選択 | 滞在方法 | 英語力 | 成績 | 年間費用(授業料+滞在費) | |
公立高校
(ボランティアホームステイ) |
1学期から1年 | 地域のみ一部可能
(但し、別途費用) |
ボランティアホームステイ | ELTiS215点 | 平均3.5以上(5段階評価にて) | $14,500 |
公立高校
(有料ホームステイ) |
1学期から1年 | 可能 | 有料ホームステイ | 低スコアでも受入校あり | 低スコアでも受入校あり | $18,000
-$52,000 |
私立高校
(ボランティアホームステイ) |
1学期から卒業まで | 不可 | ボランティアホームステイ | ELTiS215点 | 平均3.5以上(5段階評価にて) | $17,500 |
私立高校
(有料ホームステイ又は学生寮) |
1学期から卒業まで | 可能 | 有料ホームステイ
又は学生寮 |
低スコアでも受入校あり | 低スコアでも受入校あり | $18,000
-$70,000 |
高校在学中に1年間のみ留学するのであれば、上図の一番上にある交換留学(公立高校・ボランティアホームステイ)が一番安く留学できます。もし、アメリカの高校を卒業する目的とした3年間の留学を希望するのであれば、公立高校だけでは最長1年までしか留学できませんので、私立高校に3年間留学するか、公立高校から私立高校へ転校する形となります。
つまり、1年間の留学でしたら「交換留学」、3年間の卒業を目的とした留学でしたら、「私立高校留学」にするのが最も一般的な留学スタイルとなります。
この2つのタイプの高校留学の特徴を詳しく見ていきたいと思います。
アメリカ高校留学の最もポピュラーな2つの留学方法
「アメリカ高校への交換留学」
アメリカ交換留学は、アメリカ政府(国務省)が認定している最長1年間の留学プログラムです。日本人高校生は、日本の高校に在籍したまま1年間(または1学期でもOK)留学することになります。留学先は公立高校になり、現地のアメリカ人と同様にスクールバスなどでホームステイ先から学校へ通学します。ホームステイはボランティアで受けいれていらっしゃいますので、部屋代や食費、光熱費などの滞在費はかかりません。
高校の交換留学というと、日本で在籍する高校と留学先のアメリカの高校との間でお互いの学生を交換する仕組みの留学だと思いがちですが、交換留学の真の意味は、お互いの文化や考え方を交流させる留学ということです。日本人留学生が現地で海外の文化を学ぶと同時に、日本人の文化、価値観、考え方、風習などを現地の人に発信していき、お互いの文化を伝えあうということが目的となっています。
交換留学のメリット
・公費留学なので、留学費用が安い(年間14,500ドル)
・現地のアメリカ人高校生と同じ高校生活を経験できる
・アメリカ高校で取得した単位を在籍する日本の高校へ単位移行することができる(在籍する高校次第)
・厳選されたボランティアホームステイに滞在できる
交換留学のデメリット
・留学の期間が最長1年間と定められている
・そのままアメリカ大学留学へ直結しない
・高校を選ぶことができない(地域は一部可能)
※地域の選択に関しては、通常、交換留学では原則として選択できませんが、当センターの手配するプログラムでは、次の地域の指定を行うことができます。
選択1:アメリカ全土の内、東部、西部、南部、中央より
選択2:カリフォルニア州限定
選択3:フロリダ州限定
選択4:その他、希望の州を指定
安心のサポート体制
当センターが提携していますISE高校生向け交換留学プログラムでは、毎年57カ国より約3000名の高校生が参加しており、留学生をサポートするために全米44都市にサポートオフィスを構えています。留学生は、気軽に地域のサポートスタッフに相談することができますし、24時間電話することができる緊急サポートを受けることができます。
参加資格
・英語力:ELTiSスコア215点以上(スカイプインタビューが必要な場合あり)
・成績:過去2年間の成績が平均3.5程度以上(5.0点満点。3.0以上から考慮可能)
・年齢:15歳から18歳
・心身ともに健康な方
・学習意欲があり、チャレンジ精神が旺盛な方
・自立した生活が送れる方
・異文化に興味があり、偏見がない方
「私立高校留学」
アメリカの法律により、上述の公立高校への交換留学は1年までしかできませんので、アメリカの高校を卒業するための留学を希望するのであれば、私立高校へ留学となります。
私立高校への留学は公費留学ではありませんので、留学期間の期限はありませんし、留学したい高校を選ぶこともできます。また、アメリカの私立高校は大学進学向けのカリキュラムが充実しており、大学進学率も高いので、そのままアメリカの大学へ進学したい方には最適です。
私立高校は、学校より特徴が異なり、男女共学、男子校、女子高、進学に強い高校、スポーツで有名な高校、留学生に求める学力条件など多岐にわたります。
滞在方法によって、全寮制であるボーディングスクールと呼ばれるタイプと、自宅(又はホームステイ)から通う一般私立高校の2つに大別されています。
私立高校留学のメリット
・1年以上留学することができ、卒業も可能
・自分の性格や目的に合った高校を選べる
・直接アメリカ大学進学も可能
・ボーディングスクールでは他の学生と同様に寮生活ができる
私立高校留学のデメリット
・私費留学なので留学の費用が高い(年間20,000ドル~70,000ドル)
安心のサポート体制
当センターが提携していますSMG高校生向け交換留学プログラムでは、留学生をサポートするために全米44都市にサポートオフィスを構えています。留学生は、気軽に地域のサポートスタッフに相談することができますし、24時間電話することができる緊急サポートを受けることができます。
参加資格
・英語力:初級者レベルでも参加可能(学校により異なる)
・成績:多少悪くとも受け入れる学校あり
・年齢:14歳から19歳
・心身ともに健康な方
・学習意欲があり、チャレンジ精神が旺盛な方
・自立した生活が送れる方
・異文化に興味があり、偏見がない方