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殺人発生率から見る留学先危険度ランキング(治安悪い順に)


留学をすることによって、外国語や専門知識を習得し、異文化を理解し、視野も広くなり、人間的に成長することは間違いないでしょう。留学先で外国人と交流し、世界中に友達ができるのは個人的にも社会的にも大変メリットがあることです。このように、留学するとメリットばかりでバラ色の生活を夢見がちですが、現実的な負の側面も頭に入れておかないといけません。勿論、勉強が大変であったり、ホームシックにかかったりすることも心配すべき点ではありますが、一番注意しておきたいのは、犯罪に巻き込まれないこと、つまり、自分の身を守ることです。

日本は世界一治安が良いと言われており、日本だけに住んでいるとあまり意識して安全対策を取っていることは少ないかと思いますが、アメリカをはじめ留学先として人気の国すべてが、日本より犯罪に巻き込まれる確率が何倍も高くなっているのが現状です。そこでちょっと極端な例になるかもしれませんが、留学先として人気のある国をピックアップして、2016年度の1年間に10万人あたり何人が殺害されているかという殺人発生率から治安の悪いランキングを見てみましょう。(索引:UNODC(United Nations Office on Drugs and Crime))

 

順位 国名 件/10万人
34 フィリピン 11.02
79 アメリカ 5.35
136 カナダ 1.68
148 フランス 1.35
152 イギリス 1.20
161 ニュージーランド 0.99
164 オーストラリア 0.94
165 マルタ 0.94
168 アイルランド 0.80
172 韓国 0.70
174 イタリア 0.67
180 中国 0.62
183 スイス 0.54
194 日本 0.28

 

近年、留学費用が安いという理由でフィリピンへの英語留学の人気が高まっていますが、フィリピンの治安の悪さは特記すべき点であります。「フィリピン留学のデメリット」でも詳しく説明していますが、以前当センターでもフィリピン留学を始めようと視察に行ったところ、あまりにも治安が悪いことが分かり断念したことがあります。

先進国の中では、アメリカは断トツに治安が悪いです。日本と比べると殺人件数が約20倍ですね。さらに調べると、治安が悪いデトロイトでは、45.2件/10万人となっており、日本の160倍もあります。アメリカは銃規制が緩いですし、貧富の差が激しく、ホームレスや薬物中毒者が多いこともあり、肌感覚としては日本の10倍以上は治安が悪いと思います。ウォルマート(大型スーパー)でも銃が売っていますし、大学の寮でマリファナ吸っている大学生も多いです。個人的な経験としても、エルパソのダウンタウンで殺人事件、サンフランシスコ郊外で銀行強盗を見たことがあります。私が大学院の学生の頃住んでいた町は、地方の田舎町で大学と病院が多く、住民の90%以上は白人という比較的治安のいい町でしたが、それでも夜一人で歩くのは安全ではありませんでしたし、昼間でも歩くと危ないストリートがありました。ちなみに、アメリカでは、日本の全国紙のように殺人事件が掲載されることはありません。多すぎて載せられないんですね。

カナダは治安がいいイメージでしたので、数字の悪さには意外でしたが、最近マリファナが合法化されたことから分かるように、薬物に対して寛容であることが一因かと思います。

日本に地理的にも文化的にも近い中国や韓国と比べても日本の治安の良さは突出しており、日本と同じような感覚で生活すると犯罪に巻き込まれる恐れがあることがよく分かると思います。ご参考までに、ワースト1位は、エルサルバドルの82.84件、日本より治安のいい国は、リヒテンシュタイン、マン島、アンドラ、バチカンなどの小国のみでした。ある程度人口がある国の中では、日本は一番治安のいい国だと数字からも言えるでしょう。

 

 

犯罪に巻き込まれないための安全対策

 

日本が世界的に見ても治安の良いこと、皆さんが留学される国は日本より治安が悪いことはお分かりいただけたと思います。では、犯罪に巻き込まれないようにどのように対策をすればいいかを考えていきましょう。

 

「夜間の単独行動は避ける」

夜間の犯罪発生率は高く、闇の中にこそ危険があると言えます。一人で夜道を歩くことは大変危険です。特に、女性の一人歩きは絶対にやめましょう。お金がかかってもタクシーを使ったり、友人に一緒に行ってもらったりするのがいいのですが、どうしても一人歩きせざるを得ない場合には、できるだけ明るい道を選びましょう。大学のキャンパスの図書館で夜遅くまで勉強して、キャンパス内の寮に戻るときにも、学校の警備員によるエスコートサービスがある場合には利用しましょう。

当センターで留学のサポートをした方からも、たまに被害にあったということを聞きます。例えば、ロンドンにて夜中一人で歩いていたところ、ナイフを突きつけられてお金を取られるという事件がありました。

 

「スキを見せない」

犯罪者はあなたを見てカモかどうか見定めています。大きなスーツケースを引いていたり、派手な洋服を着ていたり、携帯電話に夢中になっていたり、音楽を聴いて注意力が散漫になっていたら、犯罪者のターゲットになる可能性が高くなります。公衆の面前で財布やお金を出すことは以ての外です。日本では問題にならないこのような行動は、海外では犯罪者を自ら招いているようなものです。常に犯罪者から見られているという意識をもつことが大切です。

 

「混雑している場所や車内はスリに気を付ける」

混みあっているエリアや混雑した電車の中などでは、スリに気を付けましょう。バックの口をしっかりと閉めておく、リュックは背負わず、抱きかかえるように持つ、周りに不審者がいないか見まわす、など常に警戒心をもつことが重要です。電車では、特にドア付近が危険です。ドア付近にいると、ドビラが閉まる直前に、カバンをひったくられて犯人は電車を降りて簡単に逃げられるからです。(私の妻が学生の時にこれでやられたそうです)

 

「貴重品や多額の現金を持ち歩かない」

やむを得ず高額の現金を持ち歩く場合には、ひとつの財布に入れずに、複数に分けるとよいでしょう。また、パスポートや免許証、クレジットカードなどの貴重品はなるべく別のバックに入れたほうがいいでしょう。これは、すべての財産を一度に失わないための予防です。海外で一文無しになると、すぐに手当てすることができませんので、大変なことになります。これは、家の中で貴重品を保管する時にも同様のことが言えます。

 

「容易に人を信じない」

欧米の方は、初対面でも気さくに声をかけてくれますし、大変フレンドリーな方が多いのですが、あなたを騙そうと声をかけている可能性もあります。例えば、友達と写真を撮っていた時に、通りすがりの人が「撮ってあげるよ」といわれ、カメラを渡した瞬間に、ダッシュされて持ち逃げされたケースもあります。また、日本ではよく見かけますが、席を確保するために鞄を置いたままで席を離れることがありますが、戻ってみると鞄が無くなっている可能性は高いですね。

 

他にも気を付けることはたくさんありますので、以下箇条書きにてお知らせします。

 

  • 外出時、就寝時に施錠するのは当然。在宅時にも施錠する
  • 必要な防犯機器は費用を惜しまず購入する
  • 貴重品は複数個所に分ける
  • 来訪者があったときには、ドアを開ける前に身元を確認する
  • 目的地までの移動は素早く行う
  • 強盗に襲われた時には、身の安全を最優先し、無理な抵抗をしない

 

最後にお伝えした「襲われた時には、身の安全を最優先し、無理な抵抗をしない」というのは最重要かもしれません。相手は凶器を持っている可能性が高く、下手に抵抗すると命まで奪い取られかねません。

 

あまりビクビクして生活しても面白くありませんので、海外は日本よりも危険であることを認識し、注意を払いながら生活するようにすればほとんど問題ないかと思います。私もアメリカに留学していた時にホストファミリーから“Avoid Wrong Time, Wrong Place, and Wrong People”といわれましたが、間違った場所を避け、間違った時間を避け、間違った人を避けて行動すれば、トラブルに巻き込まれることはほとんどないと思います。

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