長期で留学をする際には、学生ビザを取る必要があります。学生ビザの申請方法は国によって異なりますし、ビザ取得にかかる費用や日数も様々です。日本人であれば、どの国の学生ビザも取得するのは比較的簡単ですが、それでもビザ申請を拒否される方はいらっしゃいます。また、国によっても難易度が変わります。例えば、アメリカやイギリスは申請書類が多く、申請費用も高いですが、ニュージーランドのビザ申請は簡単で料金もほとんどかかりません。今回は、一番質問が多い、アメリカの学生ビザについてお話ししたいと思います。
ビザを申請する流れは以下のようになります。
1 | 入校許可証(I-20)のオリジナルとそのコピー |
2 | 完全なオンライン入力式ビザ申請書DS-160 確認ページ |
3 | ビザ申請料金の支払い(ATM領収書=ATM利用明細) |
4 | 証明写真1枚(5cm x 5cm) |
5 | パスポート(過去10年間に発行された古いパスポートもご準備ください) |
6 | 現パスポートのコピー |
7 | 英文の預金残高証明書 |
8 | 英文の成績証明書1通 |
9 | 誓約書(※ご本人名義の預金残高証明書を取り、十分な資金をご自分でお持ちの場合は必要なし) |
10 | 日本とのつながりを示す書類(休学・休職証明書など) |
11 | 英文の作文(任意だが提出すると尚可) |
12 | 支援者との関係の証明(戸籍謄本など)(※ご本人名義の預金残高証明書を取り、十分な資金をご自分でお持ちの場合は必要なし) |
13 | SEVIS料金支払証明書 |
14 | 裁判記録または警察証明(逮捕歴や犯罪歴がない方は提出の必要はありません) |
15 | 科学・科学技術関連プログラム に参加の場合には、履歴書や出版物、学校からの手紙 |
16 | A4のクリアホルダー1枚 |
17 | 面接予約確認書(面接を予約した際に画面を印刷したもの) |
ここでよくある質問は、上の表の2番:DS160と7番の英文談高証明書と11番の英作文に関するものです。
アメリカのビザ申請書はDS160と呼ばれるもので、紙に書くものではなく、オンラインにて質問に入力する形です。日本人の場合には、男性と女性は質問数が若干異なっており、男性のほうが、学歴に関する質問とテロに関する質問があります。男性の場合には、質問数が70以上あります。すべて回答したら、顔写真のデータを添付してオンラインで送信します。最後にその確認画面が表示されますので、それを印刷して面接に持参します。このDS160の作成が、アメリカのビザ申請で一番難しいところだと思います。すべて英語で質問が書かれていますし、回答も英語でする必要があります。さらに、オンラインで送信した後には、修正ができませんので間違いがないように入力しないといけません。
英文残高証明書は、なるべくご本人名義で取っておいた方がいいです。というのも、もし、親の名義で取った場合には、親子である証明書(戸籍抄本など)とその英訳や親の誓約書が必要になるからです。残高証明書の金額は、留学期間の滞在費と授業料を賄うに十分たる額が必要になります。但し、1年以上留学される方は、最初の1年間の留学費用を証明すれば大丈夫です。授業料は学校により異なりますので、I-20に記載されている見積額以上の金額が必要になります。
英作文は、何故留学をしたいのか、その留学をどのように帰国後に活かすのかを記述する必要があります。今何をやっていて、何故英語力が必要なのか、具体的に、エピソードなどを挙げて書くと説得力のある作文になります。作文の提出は任意ですが、絶対にあったほうが面接の際にスムーズに進みます。また、アメリカで働きたいとか、そのまま移住したいとか書いてしまうと、それだけでビザ却下になりますので、注意が必要です。当センターでは、英語が苦手な方にはこちらで代筆していますし、英作文が書ける方には、まずは書いていただき、こちらで修正をしております。
3. ビザ申請後、なにも問題がなければ、1週間ほどで郵送にて、学生ビザがプリントされたパスポートが返却されますので、ビザの内容に間違いがないか確認します。もし、追加資料を要請されたら、その指示に従い、要請された書類を郵送やEメールにて大使館(領事館)にお送りします。殆どの方は無事にビザを受理できますが、一部の方は、ビザが却下されることがあります。ビザを却下される方の特徴は以下の通りです。